日本マクダーミッド㈱(神奈川県川崎市高津区、ジュリアン・ベイショア社長)はこのほど、ラベル向け感光性樹脂板「UVR」を発売。同製品はUVインキ用に開発されたもので、耐潤滑性が高いのが最大の特となっている。
UVインキはその特性から、溶剤ベースや水性ベースのインキよりも感光性樹脂板に厳しい影響を与えてしまうが、UVRは、そのような厳しい条件においても従来品よりも潤滑しにくい特長をもつことから、耐刷性を長く保つことができ、安定した印刷品質を実現する。 加えて、高解像力、低ドットゲイン特性も兼ね備えている。
同製品は、溶剤処理とサーマル処理の双方に可能。印刷用途は、ラベルのほか、軟包装、紙器、タグ、紙袋などに最適となっている。
主な仕様は次のとおり。
版厚:1.14mm~1.7mm
サイズ:1,270mm×2,032mm
再現能力
網点:1.14mm~1.7mm 版厚の175線で1~98%
細線:75㎛線(1.7mm版厚で)
独立点:150㎛直径(1.7mm版厚で)
プロセス(洗い出し): 溶剤処理とサーマル処理の双方可能
インキ適合性:ゴム印版とほぼ同等のインキ適合性有り。水性インキ、アルコールベースインキ、一般的なUVインキで使用可。
推奨プロセス条件
版厚 硬さ レリーフ バック露光 主露光 洗出し*1 乾燥 後露光*2 表面処理*3
(mm) (ショアA) (mm) (J/cm2) (J/cm2) (秒) (分) (分) (分)
1.14 77 0.5 1.2 5.2~7.9 180 90 5 8~10
1.7 70 0.5 2.4 5.2~7.9 360 120 5 8~10
*1 弊社処理溶剤(石油系)使用の場合
*2 ランプ照度 17mW/cm2 の場合
*3 ランプ照度 10mW/cm2 の場合