一般社団法人日本印刷産業連合会(稲木歳明会長)は9月16日、東京都千代田区紀尾井町のホテルニューオータニで「設立30周年記念式典2015年印刷文化典」を開催し、全日本シール印刷協同組合連合会(田中浩一会長)を含む傘下10団体の会員、来賓など多数が出席。団体設立30周年を祝った。
記念式典では冒頭、稲木会長が登壇し、日印産連における日々の事業活動に対して感謝の言葉を述べつつ、30年間を振り返り「社会・経済情勢は大きく変化し、印刷産業を取り巻く環境も激変した。日印産連では、従来の活動や組織、予算等を抜本的に見直し、役割や活動テーマを再構築する『グランドデザイン』を策定。数年度にわたる事業計画を着実に遂行し、〝印刷産業を未来にリードする団体〟を目指したい」とあいさつ。
また「記念式典に先立ち、印刷産業の現状と課題を考える『国際印刷フォーラム』を東京ビッグサイトで開催した。メディアの多様化等により、世界的にプリントメディア市場の減少が続いているが、欧州の対応を紹介するとともに、日本の業界関係者とのパネルディスカッションを通じて相互の課題および展望を議論していただき、大変意義のあるフォーラムになったと思う」と述べた。
なお、印刷文化典では、長年にわたって印刷産業の発展に貢献した業界人に対する「印刷文化賞」の表彰が行われ、▽足立直樹氏(前日印産連会長、凸版印刷㈱会長)▽石田明氏(元㈳日本印刷産業機械工業会会長、㈱SCREENホールディングス会長)▽古森重隆氏(㈳日本経済団体連合会常任幹事、富士フイルムホールディングス㈱会長CEO)▽猿渡智氏(元日印産連会長、元大日本印刷㈱副社長)▽森澤嘉昭氏(元日印機工副会長、㈱モリサワ相談役)、以上5名が賞状を授与された。
また、設立30周年を記念して「GP(グリーンプリンティング)環境大賞」が設けられ、大賞のブランドオーナー5社と、準大賞の同10社が表彰された。
(2015年10月1日号掲載)