東京都ラベル印刷協同組合は5月20日、荒川区東日暮里のホテルラングウッドで「第49回通常総会」を開催。役員改選を迎えた今回、審議の末、平山良一理事長の再任が採択された。
45人(委任状を含む)の出席を確認した後、議案の審議を開始。1号議案「平成26年度事業報告および決算関係書類承認」をはじめ上程された全7号議案はすべて可決・承認された。
このうち、今期の事業計画に関する2号議案では、四国協組が3月末で解散したことを憂慮し「組合運営も大きな岐路に立たされている」と提起。新規を含めた『4委員会制』とし「理事や支部長、委員長の責任と役割を明確にし、長い間続いてきた事務局頼りの組合運営から組合員主導の組合運営に転換する」とした。4委員会は次の通り。
▽拡大委員会…協賛会の協力を得ながら非加入企業を組合行事に招待、実態を知ってもらい加入につなげる▽技術委員会…組合員の技術向上のため、コンテストへの出品促進と困りごとの解消や最新技術の紹介のため技術研修会を開催▽研修委員会…技術研修会・経営セミナー・研修旅行などを企画し経営者と従業員のスキルアップを図る▽イベント委員会…ラベル関連ミニ機材展や研修旅行など催事を他委員会と共同で実施
また総会終了後には、同所で懇親会を実施。
あいさつに立った平山理事長が組合員と協賛会員に理事長留任を報告。次いで大内昭彦協賛会会長が祝辞を述べ、山本進平相談役が乾杯を発声した。
平山良一理事長
あいさつ(要旨)
今期は常設委員会を見直して4委員会制とし、減少の一途をたどる組合の現状打破に挑む。また、これまで活動に参加いただけていない組合員や女性経営者にも、参加を促したい。引き続き、各位のご支援とご指導をお願いしたい。
新 部 長に藤井崇徳氏
「創造業」を目指す
青年部
また、同青年部は5月15日、台東区上野公園のグリーンパークで「第31回青年部通常総会」を開催。14名(委任状を含む)が出席し、任期満了に伴う役員改選では、新部長に前副部長の藤井崇徳氏(大進ラベル印刷㈱)を選任した。
議事では昨年度の事業報告、会計報告、監査報告を承認。役員改選を経て、今年度の事業計画案と予算案を可決した。可決された事業計画では「製造業から創造業へ」とのテーマを設定。青年部員の交流や勉強会に加え、印刷産業青年連絡協議会(印青連)や中央会を通じた異業種交流も活発化させるとした。
総会後には同所で懇親会を開催。藤井新部長は「かつてブリキ玩具製造で成功した私の祖父はプラスチック玩具の台頭で市場を失い、娘婿である父に勧められてラベル印刷に転業した。いまラベルに携わるわれわれにも転機が訪れるかもしれず、本業にプラスアルファの技を身につけられる活動を目指したい」と所信を表明した。
また、来賓としてあいさつに立った平山良一理事長は「時代の変化をキャッチして対応できる若い人に期待している。業界全体を変える潮流を生みだしてほしい」と呼びかけた。
(2015年6月1日号掲載)