東京都正札シール印刷協同組合は5月26日、台東区の上野精養軒で「平成27年度第64回通常総会」を、組合員99人(委任状含む)の出席で開催した。
冒頭、田中浩一理事長が演台に立ち、任期を無事終えたことや昨年の東北年次大会への参加について謝意を述べたうえで、次のようにあいさつした。
「当協組は歴史ある組合で、私の父が所属していた時代と比べると組合員数こそ減少したが、全国9協組では最多の組合員数を誇っている。東京は日本の中心であり情報が集まる場所。われわれは恵まれた地で仕事をしているため、2段も3段も上から全体を見て仕事ができる環境にある。今後ますます、当協組が強さを持ち、全国の協組に対して旗を振っていけるよう努力していきたい」
引き続き小宮山光男理事を議長に選出し、全8号議案の審議に移った。
「平成26年度事業報告書及び決算関係書類承認の件」(第1号議案)では、最も大きな案件として、支部活動の活性化をめざし、5支部から3支部体制に再編したことを挙げた。また、共同購買事業の売上高前年増、教育関連事業で「ビジネスマッチング大会」の計6回開催など、活発な活動実績を挙げたほか、純利益が2期連続で黒字となったことを報告した。なお、組合員数は前年度中に5社減、今年度1社増で、156人体制となった。
このほか②平成27年度事業計画、収支予算並びに経費の賦課及び徴収方法③平成27年度借入金残高の最高限度額④平成27年度役員(理事・監事)報酬⑤定款一部変更⑥定款変更認可申請における字句の一部修正委任⑦規約設定が審議され、満場一致で承認された。
今年度の事業計画については、各委員長から概略が説明され、特に経営委員会から、企業経営に関わるセミナーを充実させる計画が発表された。また、規約設定では、従来の「会友」の名称を変更し「賛助会員」とすることが報告。8号議案の任期満了に伴う役員改選では、田中浩一理事長を再選。三役には、副理事長に田中幸晴氏、田中祐氏、専務理事に三川伊三郎氏が決定した。
引き続き開催された懇親会には、協賛会員ら含め140人が参加。田中理事長のあいさつに続き、東京シール・ラベル印刷協賛会の大内昭彦会長が演台に立ち「近年は、組合員の減少、廃業、ブランドオーナーからのコストダウン要求など厳しい環境にあるが、自社の弱みを克服して強みに変え、大手のみだけでなく、中小のラベル印刷会社が率先してリーダーシップを取り、発展してほしい」とあいさつし、懇親に移った。
(2015年6月1日号掲載)