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ハイ・アングル 2015年3月15日号

少しずつ寒さが和らぐタイミングに合わせたかのように、北陸新幹線開業や株価の上昇と、明るいニュースが聞こえてくる。春闘に臨んだ大手企業は、軒並み前年実績以上の賃上げに応じる方向。昨年の消費税率引き上げ以来冷え込んできた個人消費にも、いよいよ春が訪れるのだろうか▼先行きの不透明感から、このところ〝守り〟の姿勢が強かったラベル業界も動きだした。食パンやびんビールといった大量生産品で、機能性を生かした粘着ラベルの採用が拡大。既存の印刷機を活用して粘着塗工を施すという意欲的な取り組みも始まった。ラベルというメディアに新たな可能性を見いだしているのは、印刷加工業界ばかりではない。プリンタメーカー間では、海を超えた巨額の買収構想も持ち上がった▼とはいえ、ラベル印刷会社にデジタル機を提案しているメーカー各社は、同種のモデルをラベルのエンドユーザーに向けて拡販する動きも加速させている。機能の向上と低価格化で、もはや「プロ向け」「エンド向け」の垣根はないに等しい。増え続ける小ロット製品への対応に便利な機械のラインアップが充実したといっても、それがラベル印刷会社にとって受注の増減いずれの結果をもたらすかは分からない。印刷市場全体の収縮もあって、堅調を維持しているラベル市場に注がれる期待はグローバル規模でさらに過熱することが確実だが、当然ながらそれがただちにラベル需要の増大を意味するわけではない。むしろ、他業種からの参入による競争の激化に備えなければならないはずだ▼これまで「もう少し待てば、いい設備が安く買える」との声をよく耳にしたが、様子をみながら力を蓄えるのはそろそろ終え、将来の自社に必要な一手を選ぶ段階に入ったのかもしれない。「春」は、やはり「跳ねる」(=spring)季節である。

 

 

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