ガルス(スイス)は、デジタルラベル印刷機の新製品「Galls One」を発表した。
UVインクジェット(IJ)方式の同機は、同社のフレキソ印刷機「Labelmaster」のプラットフォームをベースとした堅牢性を備えた機種。解像度1200dpiで印刷幅は最大340mm、印刷速度は最高で毎分70mとなっている。CMYKに加えて白インクも搭載しており、基材へ高隠ぺい性の白打ちが施せるとしている。
生産性向上・オペレーターの負担軽減に資する特徴として、IJヘッドの自動クリーニング、カメラ検知によるノズル抜け補正、濃度ムラ調整機能などを搭載している。親会社である独ハイデルベルグのワークフローシステム「Prinect」との連携も実現。生産状況をリアルタイムで把握することができ、製造現場の管理者はスマートフォンなどからデータを参照可能となっている。複数拠点の印刷機同士の設定などをリンクさせ、品質標準化にも効果を発揮する。
また、ガルスのエンジニアがインク温度や稼働速度といった機械のコンディションを遠隔監視。予防保全や緊急時のリモートサポートを提供する。
小・中ロットに対応する機種として訴求。ロットをはじめとした各種条件に適したラベル製造体制の構築を支援する。
〈写真〉UVIJ方式の「Gallus One」はハイデルベルグのワークフローと連携できるほか生産性向上に資する多彩な機能を搭載している
(2022年11月1日号掲載)