リンテックが展開する環境に配慮したプラスチック代替ラベル素材「PLALESS(プラレス)」シリーズに、2年振りの新製品が登場。耐水性の高い紙基材を採用したダイレクトサーマルプリンタ用のラベル素材が加わり、販売を開始した。
プラレスシリーズは、脱プラスチック需要に対応した新ブランドとして2020年7月に誕生。第一弾は、耐水性に優れた紙を使用した粘着ラベル素材3種と、木材パルプ由来のラミネート素材1種を上市した。
今回発表したのは、主に食品表示向けの可変情報印字用と位置づけるダイレクトサーマルプリンタに対応したモデル。日付けや価格、バーコードなどを印字する食品表示用ラベルは、冷蔵・冷凍環境下で使用されることを考慮して主にフィルム系素材が採用されてきた。
新製品「PLサーマル80G63」は、脱プラスチック基調を受けて耐水強度を持つ紙基材を使用。低温環境下はもとより、結露しても剥がれにくい粘着特性を持つ。これに加えて、電子レンジなどで加熱した際にもラベルが黒く発色しないため、食品表示用途としての適性を備えている。
同製品は粘着剤に有機溶剤を使用しないエマルジョンタイプを採用。食品表示ラベルのほかにも、物流管理用ラベルとしての採用も想定している。
〈写真〉水濡れや結露を想定した食品表示用にも好適
(2022年9月1日号掲載)