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ハイ・アングル(2022年9月15日号掲載)

▼AIによって描かれた絵画が米コロラド州の美術コンテストで優秀作品に選出。芸術家やプログラマーを巻き込んだ議論へと発展している。同州在住のゲームデザイナーはAI画像生成ツールで制作した作品を「デジタルアート・デジタル加工写真」分野に出品。審査員によって1位に選出された。同ツールはイメージを入力すると数秒で画像を作成できる能力を持つ。アイデア創出から画像の制作まで長期間を要する芸術家からは「不公平」と怒りの声も

 
▼大阪シーリング印刷の松口正社長は創業95周年の祝賀会で成長戦略を発表。その中でラベルデザイン作成の50%をAIツールでこなす取り組みを明らかにした。表示内容の信頼性や認識しやすいデザインはAIを活用。刺激的かつ感性に訴えるデザインは人間のデザイナーが担当する
 
▼単純労働をロボットに任せ、人間は創造力を要する仕事に専念することで、生活は豊かになるとの意見がある。海外の研究者は「全世界の仕事は2025年までに、半分がロボットやAIでこなせる状態になる」とのリポートを発表。もっともそれが本当に人間の豊かな生活へと結び付くのか
 
▼ラベル製造の現場ではこれまで“職人”と称されるオペレーターが業務を支えてきた。彼らは湿・温度、材料の特徴や装置の調子など異なる条件でも、培ってきた経験と感性に基づきコンピューターよりも素早く決断して実行。高品質なラベルを仕上げてきた
 
▼しかしラベル業界では人手不足、技術承継といった課題に直面しており、人材育成の時間とコストには限界が生じている。課題克服の行く末に、ラベル製造のすべてをAIやロボットが担う時代が到来したら…。それでもラベル業界人に求められるのは、やはり「素早い決断力と実行力」にたどり着くのでは。AIの絵画を“優秀”と審査したのが人間だったように。
 
(2022年9月15日号掲載)

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