学校法人日本プリンティングアカデミー(JPA・東京都文京区小石川、花井秀勝理事長)はこのほど、印刷の国際規格「ISO12647シリーズ」における認証制度の一つ「G7」に関する「G7 Professional認証制度取得講座」の開講を告知。世界で4,000社以上が取得している認証制度の国内への普及を支援する。
同校は2021年10月、G7の認証機関である米Ideallianceと、国内で初の認証教育機関として「Idealliance Official Partner in Japan」の契約を締結。同校職員と印刷業界人を交えた推進委員会も発足させ、日本語に対応したG7認証取得講座の受講環境を整備している。
グローバルの印刷認証はG7や独「PSO/PSD」が主流になっているとし、G7について「グレーを正確に再現すれば、オフセットやフレキソ、デジタルといった異なる印刷方式や用紙・インキでも同じ見え方が再現できる」と特徴を紹介。推進委員会の目的として「印刷業界の発展に役立つ教育の環境づくり」「印刷品質の管理手法である、グロバールスタンダードG7を国内に普及させる」の2点を掲げ、活動している。
開講に先立ち6月1日、同校で「Idealliance G7認証制度説明会」が行われた。推進委員会のメンバーがIdeallianceの活動実績やG7のメリットなどを紹介。同認証にはプロフェッショナル・エキスパート・マスターといった資格があることなどを解説した。
「G7エキスパート」認証を取得している㈲大楽デザインスタジオの大樂剛生渉外・コミュニケーション統括部長、プリンティングプロデューサーも登壇し、運用方法を説明。遠隔地間でも同一品質のブランドカラーが再現できるとし、特色を多用するラベル・パッケージ印刷で特に有用な制度だとした。
講座は7月に全4回で予定しており、受講料は為替によって変動の可能性もあるが1人33万5,400円(税別)。問い合わせは、同校(☎03-3811-2734)まで。
〈写真〉JPAは印刷業界人も交えた推進委員会も立ち上げ説明会を実施
(2022年6月15日号掲載)