OniGO㈱(東京都渋谷区神南、梅下直也社長、☎03-6555-3006)は、宅配専門スーパー「OniGO」を東京都目黒区鷹番にオープン。流通小売業の新形態として注目されている。
OniGOは専用アプリで商品を注文すると、配達員によって自宅まで配送されるサービス。特徴は配送エリアを店舗から半径約1~2km以内に限定し“10分で届く”点となっており、1号店は目黒区鷹番(学芸大学エリア)で展開している。営業時間は午前10時から午後10時まで。
商品の価格は実店舗とほぼ同等とし、配送手数料は300円(税込み)。現在の取り扱いは生鮮品を含む食料品、飲料、日用品など1000種となっている。
注文の入った商品を物流センターの従業員がピックアップし、作業時にバーコードを読み取ることで取り間違いなどのミスを防止。電動アシスト自転車で配達員が配送を行う。
利用者の利便性のほか、食品ロスや環境問題の解消にも貢献する仕組みと訴求。「実際の店舗は“棚映え”させるためにある程度の在庫が必要となり、結果的に売れ残りの可能性が高くなる」(同社)とした。また、大型スーパーやコンビニでは大量生産に対応しづらい商品の販売は難しいと指摘し、ダークストアによって柔軟なロットで販売を行えると強調。多品種小ロット対応のラベル・パッケージを生かした新商品展開などにも期待が寄せられる。
〈写真〉海外で注目の「ダークストア」の国内初号店を目黒区に開設
(2021年9月15日号掲載)