富士フイルムは、軟包装向けの水性インクジェット(IJ)方式のデジタル印刷機「Jet Press FP790」を発表。高画質・高速印刷が可能なハイエンドモデルとして展開する。
同機は解像度1,200×1,200dpiで、CMYKに加えて白のプリントヘッドを2頭搭載。基材幅790mmにまで対応し、印刷速度は最大で毎分50mとなっている。商業・産業印刷向けのデジタル印刷機「Jet Press」ブランドのハイエンドモデルという位置付けで、成長市場である軟包装分野に対して環境に配慮した水性IJ方式を訴求する。
新モデルのFP790について同社は「CMYKの4色でもPANTONEカラーの90%をカバーするほか、2ヘッドで白印刷を行うことにより高い隠ぺい性を発揮できる。ジョブの切り替えは最短10分以内に可能で、コンベンショナル印刷機を補完して工場全体の生産性向上に資する」と特徴を解説。商品ライフサイクルの短縮、パッケージによるアイキャッチ性の向上、さらには環境に配慮した製造プロセスの構築といった各種ニーズに応える機種として展開していく。
(2021年7月15日号掲載)