リンテックは4月2日、全社・全事業を対象として、事業継続マネジメントシステム(Business Continuity Management System:BCMS)国際規格「ISO22301:2012」の認証を取得した、と発表した。
近年、CSR(企業の社会的責任)の観点から、従業員などの人命確保を最優先するとともに、顧客や取引先をはじめとするステークホルダーへの影響を最小限に抑え、災害発生時の事業継続と早期再開を目指す体制構築の重要性が指摘されている。同社はこのようは背景を踏まえ、これまで地震をはじめとするさまざまな災害が発生した際、製品の供給を継続し早期に事業を再開できるよう、事業継続計画(Business Continuity Plan:BCP)の策定に取り組んできた。また、昨年4月からは、BCPをより効果的・実践的に運用するための管理体制であるBCMSを全社レベルで構築すべく検討を開始。災害発生時の対応手順の妥当性を高め、演習や内部監査など、BCPを継続的に改善する仕組みの構築を進めてきた。
今回、認証機関の一つであるSGSジャパン(株)の審査を経て「ISO22301:2012」の認証を取得。対象範囲は、国内全事業所に、裁断加工・物流を担うグループ会社の東京リンテック加工(株)を加えており、3月31日にSGSジャパンから審査登録証が授与された。
今後は国内外グループ会社への対象拡大も視野に、災害発生時の対応体制強化に努め、ステークホルダーの信頼に応えていく、としている。
認証の概要は次のとおり。
· 認証規格:「ISO22301:2012」
· 認証登録番号:JP14/080306
· 認証対象範囲:粘着素材、粘着関連機器、特殊紙、剥離紙・剥離フィルムの開発・製造・販売
· 認証機関:SGSジャパン株式会社
· 認証登録日:2014年3月11日