㈱イーガルド(東京都中央区日本橋富沢町、稲本悦郎社長、☎03-3249-4556)は、HF帯とUHF帯の異なる周波数帯を1つに融合した「RFIDデュアルタグ」を開発した。同社の特許技術により製造される同タグは、カードやラベルの形態でも提供可能という。
今回開発したRFIDデュアルタグは、HF帯とUHF帯を1つのメディア上に集約したもの。異なる2枚を使い分ける必要がなく、近距離・遠距離通信機能を1枚で得られるなど利便性の向上に寄与する。
また、特許を取得する独自のアンテナ設計により長距離通信を実現する点も同タグの特徴。従来、HF帯とUHF帯のICタグなどを重ねて運用すると、単体で使用する場合に比べて通信距離が大きく低下する。両周波数帯のアンテナを電界結合して構成する同タグは、通信距離の低下を招くことなく運用できる。
供給サイズは、最小22×65mmから。タグ、カード、ラベルといったアプリケーションで提供でき、基材ごとにオフセット印刷やインクジェット印刷などが施せる。
〈写真〉HFとUHFの異なる周波数帯を一体化したもの
(2021年6月1日号掲載)