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モーンガータ、化粧品をシールの塗り絵に活用 未使用・廃棄品の価値促す「SminkArt」

㈱モーンガータ(東京都練馬区三原台、田中寿典代表、☎03-5935-7187)は、使わなくなったアイシャドーやチークといった粉末状化粧品を絵の具に変えるツール「SminkArt(スミンクアート)」を開発。同社はシールの塗り絵になるセットも提案しており、クラウドファンディングで支援者を集め賛同を得た。

 
SminkArtは、研究や製造過程で商品化に至らなかった化粧品原料や、消費者が最後まで使い切れなかったファンデーションなどを溶かして絵の具に変えられるもの。自前の化粧品を絵の具化できる専用希釈液「MagicWater」(特許出願中)のほか、同社が化粧品原料に特殊処理を施した粉末状絵の具「ときめくペイント」などで構成されている。
 
モーンガータ設立以前、化粧品メーカーで研究職に従事してきた田中代表は「化粧品を製造する中で、色味の基準がクリアできなければ商品にならない。また色を修正しようと試みれば、規定の成分量を変えてしまう。化粧品が無駄にならず、社会に貢献できる方法はないかと考えた」と開発の経緯を述べる。
 
 
化粧品を具現化させできた絵の具を「作る」「塗る」に加えて同社が提案するのは、シール紙へ塗り絵をしたのち、ギフトや手紙など装飾する「貼る」用途だ。近年、雑貨やアクセサリーなどインターネットを介した個人間取引に需要が高い点がヒントになったという田中代表。
 
「1点ものや手作り品など、大量に流通せず個性を発揮する商品の人気が高い。色を自由に塗ったオリジナルシールをギフトや雑貨へ貼れば、自分だけの特別感が増すのだろう」とシールへ着目した点について触れる。
 
SminkArtで用意している塗り絵シールのデザインは現在、犬猫のモチーフや植物、宇宙柄など全5種類。また、キャストやアートといったコート紙、クラフト紙などさまざまな基材で検証を重ねた結果、発色がよく、絵の具の乗りやすい上質紙と和紙を採用した。このうち宇宙柄のシールは黒色の和紙を選択しており、そこへラメ入りの化粧品を溶かした絵の具を塗ると、より見た目が映えるという。
 
SminkArtの詳細は専用サイト(https://man-gata.com)まで。
 
 
〈写真〉ラメ入り化粧品の絵の具は黒色和紙に映える(上)。装飾として特別感を演出
 
(2020年12月15日号掲載)

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