㈱アポロ製作所(東京都荒川区西日暮里、白井健一社長、☎03-3802-3291)はこのほど、加工技術を駆使した粘着製品「ハイパーステッカー」を開発。デザイン性と併せ、教育分野をはじめ、雑貨など多彩な用途開拓を進めている。
同製品は0.4ミリ厚のフィルム素材に、50マイクロメートル厚の透明フィルムの剥離紙を貼り合わせているステッカー。厚みのある基材に加え、のり残りしない粘着剤を採用しており、貼り剥がしが可能な知育玩具や雑貨などの用途を見込む。
現在、地図ステッカーとして提案を進めており、47都道府県や荒川区のエリア別などの形状に沿ってハーフカットを施したシートを展開。ステッカーを台紙から剥がし、パズルのように組み合わせるという活用法を訴求している。さらに、2次元コードと組み合わせ、専用機器でステッカーを読み取ると該当エリアの面積や名産といった特長を読み上げるなどの機能性も付与できるとし「地元の小学校をはじめとした教育機関で扱ってもらえれば」(担当者)としている。
また、PCの天面を装飾するタイプのハイパーステッカーもラインアップ。デザインの一部に抜き加工を施し、剥がしてマウスパッドとしても活用できるといった機能性を備える。BtoC商品やBtoB用途のノベルティーとしての展開を目指す。
担当者は「厚めの表面基材に対して薄い剥離紙を使用しているが、打ち抜くことなく正確なハーフカットが可能。デザイン性も併せ、多彩な用途で製品開発を深耕していきたい。今後は、パートナー企業であるプロデュース担当のアジルジャパントレーディング㈱がデザイン含め運用していく」とコメント。加工技術とデザイン、活用法を複合的に提案して採用を狙う。
〈写真〉荒川区をエリア別に分けた地図パズルのサンプル
(2020年11月1日号掲載)