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エイブリィデニソン、新型サーマルプリンタ開発 ラベルの長さを自在にカット・出力

米エイブリィデニソンはこのほど、ラベルの長さを自在に調整できるサーマルラベルプリンタ「Eco Cut」を開発。日本市場では7月から、エイブリィ・デニソン・ジャパン・マテリアルズ㈱(東京都港区海岸、キョン・スー・チャン社長、☎03−5776−1771)を通じて、物流倉庫・製造現場用途向けに販売を開始した。

エイブリィデニソンは、世界トップシェアを占める印刷用粘着紙のほか、関連システム開発・販売事業も推進。新製品は、同社がこれまで手がけてきたアパレルタグ向けプリンタの技術ノウハウを水平応用し、開発された。サーマルラベル対応の感熱、またはインクリボンによる熱転写での出力が可能で、印字幅は最小19ミリ〜最大102ミリ。 
最大の特徴は、プリンタにシートカット機能を採用したことにより、最小8ミリから最大445ミリまでの長さが異なるラベルをオンデマンドで出力できる点にある。物流分野で使用されるラベルは通常、プリンタで印字するスペースを想定し、抜き加工(ブランク)が施された粘着紙のロールをセットするため、印字する表示内容が少ない場合、大きな余白のラベルとなり、ラベルのロスが生じていた。このような課題の克服を目的に、エイブリィデニソンはハーフカットできる独自技術「エコカッター」をプリンタに搭載することで対応を図った。
エイブリィ・デニソン・ジャパン・マテリアルズの担当者は「カッターは4段階の深度調整が可能。切断に際しては、粘着紙の厚みを問わず柔軟に対応し、ラベルを自在の長さで出力できる。ハーフカットで表面基材だけを切断し、剥離紙をプリンタ内部に巻き取る構造のため、剥離紙のリサイクルが容易といったメリットがある。また、剥離紙付きでハーフカット・出力も可能。テスト稼働では、1ロールあたり最大50%のロス削減を実現した」と説明する。 
同社は、ラベルを使用する物流や情報管理分野に対し、粘着紙サプライのロス削減に貢献するEco Cutを訴求。担当者は「欧州や中国市場では、すでに販売実績を挙げており、日本でも需要の拡大が期待できる」とコメントしている。
 
〈写真〉カッターを内蔵し、ラベル長さを調整する「Eco Cut」
 
(2020年8月15日号掲載)

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