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オーテック、木材由来のホロフィルムを上市 「脱プラ」貢献に応える

(株)オーテック(東京都渋谷区恵比寿西、若本佳規社長、TEL03-5489-7187)はこのほど、ホログラムフィルムの新製品「セロファンホロフィルム」を上市した。

木材パルプ素材のセロハンに防湿樹脂をコーティングした同製品は、アルミ蒸着後にホログラムのエンボス加工を施したもの。セロハン特有の易裂け性やひねり特性のほか、植物由来の基材を使用したエコフレンドリー面などを特徴とする。
主な用途として同社は、食品や化粧品といった表示ラベルのほか、封かん、偽造防止用途を想定。このほかに、BtoC商品への採用を見込んでいる。
開発の経緯や新製品の特徴について、担当者は次のように説明する。
「昨今、シール・ラベル業界はもとより社会全体で注目されている『脱プラ』に貢献できると考えた。中身や商品自体だけでなく包装容器に対して環境対応を推進する、ブランドオーナーのニーズにも応えていくことができる」
「印刷適性は従来のホログラムフィルムと変わらない。強度を担保できれば、POPラベルとしても使用できる。また、伸縮性を生かしてパッケージの曲面に貼るラベルとしても活用できるのでは。当社も粘着加工を施した試作品の製造を進めているが、ぜひラベル業界各社の技術で、セロファンホロフィルムの用途を広げていただきたい」
厚さ23マイクロメートルでロール状のセロファンホロフィルムは、780ミリ幅で8000メートル巻きからの販売。ホログラムの柄は、同社が提供している100種類以上のパターンに対応している。
 
(2020年4月1日号掲載)

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