【基調講演/マーケットトレンドセッション】
日本のラベル市場に関しては、本紙編集部の上田勇人デスクが、取材に基づいたデータ分析により、トレンドやニーズを解説するとともに、マーケットの将来を予測。また、欧米を中心とした世界の市場動向と海外のラベルコンバーティング技術については、ラベルズ& ラベリング/ 英ターサスでストラテジックディレクターを務めるアンディー・トーマス・エマンス氏が説明を行う。
【ブランドオーナーセッション】
流通大手のイオンは、商品戦略部マネージャーの山本泰幸氏が、農業生産工程管理の国際認証「GLOBAL GAP」取得農場で生産された農産物を証明する「GLOBAL GAP Numberラベル(GGNラベル)」貼付商品の展開と、普及に向けた活動について講演する。また、おまけシールとして一世を風靡し、今なお根強い人気を獲得しているロッテのチョコレート菓子「ビックリマンチョコ」におけるブランド戦略とシールに込めた想いを、焼き菓子企画課チーフの本原正明氏が紹介。飲料分野からは、アサヒ飲料技術研究所の容器包装グループでチームリーダーを務める菅沼剛氏が、業界初となるライスインキをラベルに活用した「三ツ矢サイダー」のオールバイオマス化プロジェクトを解説する。
【インターナショナルセッション】
台湾の本社工場をはじめ、中国大陸やベトナムなどで11拠点を構えるシンメトリックグループ(正美集団)から、チェアマンの蔡 國輝(カルビン・ツァイ)氏が来日。中華圏における近年のラベル市場動向をはじめ、全米トップ企業と取り引きする同社の現状を説明する。世界第2位のシェアを獲得する米マルチカラーコーポレーションは近年、アジア・パシフィック地域へ精力的に市場参入を果たす。同社のビジネス戦略について、アジアパシフィックプレジデントのブレントン・バレット氏が講演。また、印刷のISO規格認証と教育をグローバルで展開するアイディーアライアンスCEOのティモシー・ベックレー氏を招へい。世界標準となっている「G7(カラー印刷の管理法)」の最新情報を紹介する。
【パネルディスカッション】
ニベア花王に採用されたラベル製造プロジェクトについて、花王ケミカル事業部門部長の森山伸二氏、フジシール営業本部課長の谷直樹氏、マスターマインド社長の小沢啓祐氏が、それぞれの視点に基づき、環境負荷軽減とデジタル印刷の効果、今後の可能性を考察する。
JFLP協賛のディスカッションは「シールラベルコンテスト」で経済産業大臣賞の受賞企業4社が登壇。受賞作品の技術解説やラベルの製造技術がもたらすビジネス展開でのメリットなどをテーマに議論する。パネリストは、シモクニ(製造部課長・栗山芳輝氏)、進和ラベル印刷(取締役製造本部長・笹原健司氏)、精英堂印刷(社長・井上吉昭氏)、丸信(社長・平木洋二氏)。
【テクニカルセッション】
国内外のサプライヤー12社が、最先端のラベルコンバーティング技術や資機材などを幅広く紹介。
【特別講演】
コンファレンス終了後、経産省商務情報政策局から商務・サービスグループ消費・流通政策課の担当者を招き「RFIDがサプライチェーンを変える~可視化・効率化・マーケティング」をテーマに特別講演(参加無料)を実施。スマートラベルの現状と今後の動向を解説する。