フジシールインターナショナルは2月6日、平成26年3月期第3四半期決算短信を発表した。
同社の第3四半期連結累計期間における業績は、売上高903億40百万円(前年同期比22.8%増)、営業利益78億66百万円(同25.1%増)、経常利益82億74百万円(同24.6%増)に。PAGOを中心とした組織再編費用を特別損失として計上した結果、四半期純利益は46億93百万円(同12.0%増)となった。
日本市場は、ソフトパウチが25.4%増と二桁成長を見せる一方、粘着ラベルが全体で前年同期比減の状況。北中米市場は、シュリンクラベルが同33.6%増と好調であるほか、欧米市場は、同じくシュリンクラベルが同24.6%増、ソフトパウチは86.9%増となった。
セグメントの業績詳細は次のとおり。
【日本】
シュリンクラベルは、乳業や食品・トイレタリー向けが好調で、売上高は308億73百万円(同1.2%増)、粘着ラベルは、日用品・酒類向けが増加したが、電池向けラベルなどが減少し売上高72億44百万円(同1.4%減)、ソフトパウチは日用品向けが伸張し売上高43億6百万円(同25.4%増)、機械は、飲料向け高速機の納入増などが貢献し売上高39億69百万円(同12.8%増)、その他は売上高67億57百万円(同7.9%増)となった。日本全体の売上高は531億51百万円(同4.1%増)、また損益面では売上高の増加、生産性の向上などが寄与し、営業利益は56億65百万円(同22.1%増)となった。
【北中米】
シュリンクラベルは乳製品、食品、トイレタリー向けを中心に堅調に推移し、売上高131億58百万円(同33.6%増、現地通貨ベース9.6%増)、その他ラベルはインモールドラベルの減少により、売上高12億49百万円(同12.1%増、現地通貨ベース8.1%減)、機械は大型案件の減少が影響し売上高12億4百万円(同7.1%減、現地通貨ベース23.8%減)となった。
その結果、北中米全体の売上高は156億12百万円(同27.3%増、現地通貨ベース4.4%増)、また損益面
ではシュリンクラベルの売上増加が貢献し営業利益16億63百万円(同34.3%増、現地通貨ベース10.1%
増)となった。
【欧州】
シュリンクラベルは、トイレタリー向けが堅調に推移したものの、一部の案件の遅れなどが引き続き影響し売上高82億97百万円(同24.6%増、現地通貨ベース0.6%減)、機械は北中米向けの減少が影響し売上高18億26百万円(同4.8%増、現地通貨ベース16.4%減)となった。
その結果、欧州全体の売上高は102億48百万円(同21.0%増、現地通貨ベース3.5%減)となった。
損益面では売上減少と先行投資の影響などにより営業利益4億65百万円(前年同期比28.3%減、現地通貨ベース42.8%減)となった。
【PAGO】
売上高は122億38百万円、損益面では組織再編を進めたことや、のれん償却費が減少したこと(買収による受け入れ資産の時価を確定したことによる)などにより営業利益1億77百万円となった。
【ASEAN】
インドネシア、ベトナムでの販売が増加し、シュリンクラベル他の売上高は13億97百万円(同63.0%増)、機械は売上高2億52百万円(同11.3%減)となった。
その結果、アセアン全体の売上高は16億50百万円(同44.5%増)、損益面では市場拡大のための販売活動費用などにより1億38百万円の営業損失となった。
同社では、平成26年3月期の連結業績を売上高1180億円(同19.3%増)、営業利益84億円(同8.4%増)、経常利益88億50百万円(同6.9%増)と予想している。