株式会社三條機械製作所(新潟県三条市猪子場新田、松崎仁社長、TEL0256-45-3132)はこのほど、プリプレスのワークフローを自動化・効率化するソフトウエアの取り扱いを開始した。同社のデジタルラベル印刷機「SEP-300」と併せ、生産性向上を実現できるソリューションとして展開していく。
発表されたのは、ウェブ・ツー・プリントのシステム構築を支援する「iAutolay Magic」、バリアブルデータの生成を行う「FormMagic4」といった2つのソフトウエア。前者は、クライアントがウェブ上でシール・ラベルを発注できるシステムのテンプレートを提供する。印刷会社が取り扱い品目を設定し、利用者はECサイトのようにウェブ上の操作画面から数量を指定するだけで、金額・納期が表示されるという仕組み。改版データのやり取りも可能で、見積もりの省力化とヒューマンエラーの防止にも効果を発揮する。後者はCSV形式などでリスト化された可変情報をもとに、デザインの指定した箇所に文字や画像を自動的に貼り付け、バリアブルデータを作成する機能を備える。
いずれも富士フイルムグローバルグラフィックシステムズ株式会社が提供するもので、DMやカレンダーなどを手がける印刷会社で導入実績を持つ。両者を組み合わせて、受注から印刷に至るまでを自動化できる。
三條機械製作所の担当者は「プリプレスの自動化は、見積もりやデータ処理にかかる手間とコストの削減、ヒューマンエラー防止のほか、他社との差別化にもつながる。ワンパスで後加工まで施せるSEP-300と併せて、試作や提案用など付加価値の高いシール・ラベルを効率よく印刷できるようになる」と話す。
(2018年10月15日号掲載)