株式会社源祐(大阪市西淀川区千舟、渡邊宅己社長、TEL06-6475-5358)では現在、ラベルやフィルム基材などを対象にスリット加工とシートカット加工をワンパスでこなす高精度・高速タイプのシートカッター「GISH-330BS」の販売を積極化。すでに国内ラベル印刷会社への納品実績を挙げており、ラベルやパッケージ市場に向けてPRを展開する。
同機種は、ラベルの印刷イメージをセンサーで読み取りつつ正確なカット位置を決定する機構をはじめ、自動カウント機能やサイドスリット後のカス吸引装置などを搭載。カットサイズ等の変更はタッチパネルで操作する。
スリット加工されたラベルは、そのままの状態で位置ズレすることなく搬送されシートカット。指定枚数に到達するとコンベヤーによってかたまりごとに分けられるため、作業者はラベルの集約を効率的にこなすことができる。このほか、2度通しや無地定寸カットも可能。ラベル印刷機と連動することにより、インライン化も実現する。
基材は、紙系やフィルム系の粘着紙をはじめ、厚紙、透明基材のPEやPET、布や金属など幅広く対応。紙幅は最大330ミリ、加工スピードは最大で毎分200ショットとなっている。
源祐は、台湾のラベル印刷機メーカーであるリンクラベルマシナリーと日本国内での販売代理店契約を締結することで、凸版間欠機や後加工機など、ラインアップ拡充を推進。GISH-330BSに関しては、リンクラベルマシナリーがベース機を製造し、源祐が日本市場に適したカスタマイズを施している。
同機種について、渡邊社長は「導入したラベル印刷会社では、前工程でスリットを行う必要がなく工程の削減が可能になったことや、従来機でカットできなかった基材に対応できることなどが評価された。今後、ラベルの生産効率化を可能にする機能をラベル市場に訴求したい」とコメントしている。
なお、リンクラベルマシナリーでは、同機種の稼働風景を動画サイト(https://www.youtube.com/watch?v=t6RU5hGEAwU)で公開している。
(2018年9月1日号掲載)