UPMキュンメネ・ジャパン(株)(東京都千代田区永田町、富永達之助社長、TEL03-6205-8130)では現在、厚み65マイクロメートルのフィルム系粘着紙「PE65」について日本市場での販売展開を本格化。環境負荷の軽減に貢献する製品としてPRに努める。
同製品は昨年、UPMラフラタック(フィンランド)がグローバルブランドのP&Gと共同開発したPE基材の粘着紙。ボディーケア商品などのラベルとして同基材の「PE85」を採用していたP&Gは近年、環境負荷軽減への取り組みに注力しており、石油由来樹脂の量を削減した薄型のラベルとして開発された。
基材は透明と白の2種類。また、粘着剤は強粘タイプで、剥離紙はグラシンと透明PETをラインアップしているが、要望に応じて粘着剤や剥離紙のカスタマイズも可能。
UPMキュンメネ・ジャパンでは、表面基材の薄型化による効果について「製造工程で要する水は従来比較で6%減、エネルギー量は同9%減、さらにCO2は同11%減となるなど、環境負荷の軽減に貢献する。65マイクロメートルといった厚みは、ラベルの自動貼りに対応できる限界値。また1巻あたりのラベル枚数が多く、ロール交換の回数を減らすことが可能となり、作業の効率化も実現する」と説明する。
なお同社では、ロールのサンプル提供や印刷テストなどの要望に対応している。
(2018年8月15日号掲載)