(株)三條機械製作所(新潟県三条市猪子場新田、松崎仁社長、TEL0256-45-3131)はこのほど、凸版間欠機「CS-200」に新オプションを複数追加。既存機にも搭載できることから、今後、小型印刷機での高付加価値ラベル製造や品質・作業性の向上などに関する提案を、ラベル業界に向けて積極化する。
CS-200はコンパクトボディーが特徴で、工場スペースがタイトな小規模のラベル印刷会社にも設置できることから、順調に導入実績を伸ばしている。一方で、同機種を導入する企業の多くは、スペースの都合から複数台の印刷機を設置できないため、1台でも付加価値の高いラベル製造を実現する加飾ユニットへのニーズが挙がっていた。また、オペレーターがほかの業務を兼任する場合が多く、トラブルからの速やかな復旧に対応する要望の声もあった。
同社では、これらのニーズを反映し、同機種に搭載できるオプションを追加。加飾性への対応として、箔押し加工ユニットを新たに設定した。また、コールド箔についても、2色分のユニットを活用することで、接着剤塗工と箔材の貼付・カス上げを可能にする機能を開発している。
トラブルからの復旧に関しては「遠隔モニタ機能」を設定。トラブル発生時に、同社工場からCS-200の稼働状況をモニタリングし、迅速かつ最適なサポートを手がけることが可能となる。担当者は「保有台数の少ないラベル印刷会社にとって、機械トラブルは大きな損失になりかねない。そのような事態を当社がいち早く把握することで、速やかな対応を実現する。国産ラベル印刷機で初の試みでは」と説明する。
このほか、高品質対応としてダックエンジニアリング(株)製の検査装置が巻き取り装置の手前に設置可能となり、印刷・加工・検査の工程をワンパスでこなすことができる。
同社では、CS-200に関する一連のオプションについて、IGASで初披露。実演を交えつつ、それぞれの機能を訴求した。
(2018年8月1日号掲載)