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トヨテック、少量の試作から生産へ カッティングプロッタ展開

印刷関連機器の開発・製造・販売を手がける(株)トヨテック(千葉県野田市西三ヶ尾、豊田保社長、TEL04-7121-0755)は、ラベルに対応したカッティングプロッタ「DG-4060」を展開している。

同機はA2サイズ相当の600×400ミリに対応する加工機。自動給紙機構を備えており、紙系基材は厚さ0.08から1.0ミリまで、フィルムも0.3ミリまで給紙可能となっている。カッティングヘッドを2頭搭載しているため、抜き加工とスジ押しを同時に行える点が特徴。シール・ラベルをはじめ、紙器などの小ロットからの製造体制を実現できる。
加工精度を高めるため、CCDカメラによる自動トンボ検出機能も備えている。最大5カ所のトンボを読み取ることで用紙の向きに関わらず加工を行うことができ、給紙からカッティングに至るまでの作業ミス防止にも貢献する。また、ハーフカットと全抜きはワンタッチで切り替え可能。
豊田啓営業部長は「A2サイズ対応で自動給紙機構を搭載したモデルは、市場で競合する製品が少ないのでは。少量の試作から生産につなげるのに最適で、作業の効率化を実現できる1台だ」と訴求する。
同社はこのほか、ロール・ツー・ロール方式の加工機「TRC350/520」、シートカッター「AR-350NK」など、多様なラインアップをそろえる。前者はフィルム素材へのコロナ処理、プライマー塗布といった基本機能のほか、スリット、ダイカットをオプションで追加可能。後者に関してもカス上げ機構など、要望に応じたカスタマイズに対応している。
豊田営業部長は「当社は社内に切削加工機などを設備しており、お客さまごとのご要望に応じたカスタマイズにも対応できる。今後、伸長が続くラベル・パッケージ市場に向けたソリューションに注力していきたい。DG-4060と同等の性能でB2サイズ対応モデルも『IGAS』で出品する」と話す。
 
 
(2018年6月15日号掲載)

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