鉄道事業者、神奈川県警察、関連運輸局による「チカン撲滅キャンペーン」が6月1日、横浜駅構内で行われ、神奈川県シール印刷協同組合(清水重行理事長)は東海大学と共同開発した「痴漢抑止シール」を啓発品として提供した。
同キャンペーンは、駅構内や電車内での痴漢被害を未然に防ぐことを目的に、横浜駅構内の警らを実施するもの。当日は、(株)テレビ神奈川の根岸佑輔アナウンサーが一日鉄道警察隊長に任命されたほか、県警のキャラクター「ピーガルくん」が登場するなど、関心を集めた。
式典中、シールの1層目を剥がすと「×印」のインキが表れ、加害者の肌に転写できる同シールを製作した経緯について仲村政章専務理事が説明。山下圭三理事と根岸隊長による実演後、参加者が通行人に同シールを配布した。
神奈川県警察本部の笹生一郎警部は「被害者は怖くて声を発することさえできないと聞く。痴漢抑止シールを身に付ければ〝御守〟代わりになると感じる。本来はこのシールを使わないことがベストだが、活用次第で、被害の現場でも助けを求められるようになるかもしれない」と言及。
仲村専務理事は「このようなキャンペーンに参加し続けることで、社会貢献活動につながる。これを機にシール・ラベル業界が発展していくことに期待している」と話す。
(2018年6月15日号掲載)