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KBAジャパン、高速モデル後加工機訴求 拡張性高くパッケージも

KBAジャパン(株)(東京都中央区日本橋箱崎町、岡田修社長、TEL03-5623-3004)は、昨年末に販売を開始したロータリーダイカットシステム「Rapida RDC 106」のラベル業界に向けた展開を進めている。

同機はシートタイプの後加工機で、最大で毎時1万5000枚の抜き加工に対応する高速モデル。マグネットシリンダーを採用しているため腐食刃のセットアップを容易に行うことができ、1マイクロメートル単位で抜き圧を調整できる。対応基材は最小340×480ミリから最大740×1060ミリまで、厚さは0.03〜0.7ミリ。先行して展開している海外の印刷会社では、酒類の粘着ラベルやトイレタリー用途のインモールドラベル製造で実績がある。
ラベルのほか、パッケージ加工にも対応。ユニットを増設することで、1ユニットでエンボス、2つ目でスジ押し、3つ目ではダイカットとカス上げを行うといった多様な機能を付与できる。
筺体は同社の菊全判のオフセット枚葉機「Rapida 106」をベースとしており、堅固性と搬送精度に定評がある。渡部茂技術本部部長は「マシン自体の強度に加えて、ロータリーダイ方式を採用しているため、フラットベッドで加工を行うよりも振動が少なく、基礎工事などが不要で安定的に稼働する。搬送に関しては高精度なグリッパーによって、基材の重なりやズレなどを抑えて正確な紙送りを実現した」と特徴を話す。
ジョブチェンジの時間でも優位性があるとし、同社内における検証ではフラットベッド方式で1〜2時間かかるケースでも、同機の場合は刃型のセットアップ時間を短縮し、ムラ取りの必要もないため、15分ほどで完了できるとしている。
渡部技術本部部長は「インモールドラベルにもパッケージにも対応できる高速処理モデルの後加工機は、これまでラベル業界になかった1台では。刃型の保管が省スペースで済むという副次効果もあり、生産・作業効率の大幅な改善に役立つ」と訴求する。
また、独KBAはパッケージや全抜きラベルの抜き加工システムの開発・拡販について、(株)レザックと業務提携を締結(2月1日号既報)。基材の高速ムシリ作業を実現するブランキングシステム「MASTER BLANKER CBL」とRapisa RDC 106の連携も可能としている。
 
 
(2018年3月15日号掲載)

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