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オーテック、デジタル活用の新提案 レンチキュラーを少量生産対応

(株)オーテック(東京都渋谷区恵比寿西、若本佳規社長、TEL03-5489-7187)は現在、デジタル印刷機を活用した小ロット対応のレンチキュラー印刷ソリューションを展開。見る角度によってデザインが変わる、高付加価値なレンチキュラーの採用を後押しするものとして注目される。

同ソリューションは、プレコート処理が施してあるレンチキュラー素材に電子写真方式のデジタル印刷機で印刷を行うというもの。
これまでのレンチキュラー印刷は主にオフセット印刷によるもので、CMYKに加えてホワイトなど色数が多く、版代などのコストが課題となり小ロット対応には不向きだった。一方で、デジタル印刷は版レスのため、従来の方式よりも費用を抑えて校正を出力することができ、小ロット対応のニーズを満たせる点が特徴となっている。
シートは名刺ほどの大きさからA3サイズまでそろえており、ポストカードやキーホルダーをはじめ、デジタルならではのバリアブル印刷を生かして、店舗ごとに異なるデザインのPOPなどを製造可能。BtoBはもちろん、BtoC用途への展開も見込めるとしている。
担当者は「デジタル印刷機の印刷品質が向上したことで、オフセットに迫る精度で出力できるようになった。インクジェット方式による印刷後、基材を貼り合わせる製造法と比較しても格段とコストを抑えられる。レンチキュラーというと『コストが高い』と検討に上りづらかったが、そのイメージを払しょくできる」と解説。差別化を求めるブランドオーナーらから高い関心が寄せられており、採用実績は徐々に増加している。
 
 
(2018年4月15日号掲載)

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