日本エス・アンド・エイチ(株)(さいたま市岩槻区末田、浅野目猛社長、TEL048-798-8846)はこのほど、伊AMC製ラベル向け打ち抜き加工システム「NC110 Collect」の国内販売を開始した。インモールドラベルやグルーラベル、食品のふた材などといったシートでの全抜き加工に効果を発揮。本社ショールームに同機種を設置し、ラベルをはじめ包装関連業界に向けてPRに注力する。
同機種は、油圧方式で1平方センチあたり12トンといった抜き圧により、最大25ミリの基材厚に対応する。加工可能なラベルサイズは最大280×280ミリ、ラベル間のスペースは2〜15ミリ間隔。加工ストローク数は最大毎分60ショットで、シートラベルでは1回につき100〜500枚の抜き加工を実現する。抜き圧が高く、ラベルの多面付けでも安定した加工をこなせるのが特徴。
ワークフローとしては、加工前の見当断ちされた棒積みのシートを自動的にそろえたのち、クランプで固定。タッチパネルで操作しつつ、抜き加工位置をカメラへ認識させて抜き加工を開始する。加工後のラベルと抜きカスは、それぞれ分離テーブルを介して集積される。これにより、従来の全抜き加工にとって煩わしい作業を軽減。ラベルやふた材などの生産効率化に貢献する。
同機種の販売展開に際して日本エス・アンド・エイチでは、2方向(X、Y)あるいは3方向(X、Y、Z)のラベル位置検出カメラと制御ソフト、打ち抜き用ダイおよび分離テーブル、既存ダイ取り付け治具など、日本市場にマッチしたオプションを設定。同社は今後、ショールームでの実機デモなどを通じて、機能を訴求する。
(2017年11月15日号掲載)