富士フイルム(株)と富士ゼロックス(株)はこのほど、印刷市場におけるインクジェット(IJ)デジタル印刷機の販売体制を刷新すると発表。10月16日付で、両社の販売機能を富士フイルムの販売会社である富士フイルムデジタルプレス(株)(FFDP)に統合した。
FFDPは、11年に富士フイルムの商業印刷向けIJデジタル印刷機「Jet Press」シリーズの国内販売、およびマーケティングを目的に設立した企業。今回の体制変更に伴い、富士ゼロックスの執行役員、麻生修司氏がFFDPの代表取締役に就任した。麻生新社長は「FFDPが販売してきた枚葉IJデジタル印刷機『Jet Press 720S』と軟包装向けUVIJ印刷機『Jet Press 540WV』に、富士ゼロックスが扱ってきた輪転型のIJデジタル印刷機をラインアップに加える。こうした統合により、データプリントから商業印刷、軟包装パッケージ分野まで、幅広い用途でご活用いただける製品を提供できるようになった」とコメントしている。
FFDPは、富士フイルムグローバルグラフィックシステムズ(株)など、グループ各社と連携を強化し、シナジー創出を追求。印刷機単体ではなく、生産工程全体の効率化や自動化、最適化を実現するワークフロー、後加工のソリューションも含めたシステムを提供していく方針だ。
本件に関する問い合わせは、FFDP(TEL03-5534-0360)まで。
(2017年11月1日号掲載)