月曜日, 11月 25, 2024
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富士フイルム、新コーポレートスローガン制定。「Open Innovation Hub」開設

 富士フイルムホールディングスは1月20日、創立80 周年を機に新しいコーポレートスローガン「Value from Innovation」を制定。今月から同スローガンを富士フイルムグループでグローバルに展開していく。また、同日、富士フイルムグループの基盤技術・コア技術とそれらを活用した材料・製品・サービスを、企業・研究機関などの社外のビジネスパートナーに示し新たな価値を「共創」する場として、「Open Innovation Hub」を、東京都港区赤坂の東京ミッドタウンに開設した。
 
 
 同社は、2000 年以降の写真フィルムの急激な需要減少に対し経営改革を行い、写真フィルム中心の会社から、多角化の進んだ新しい会社へと転換。今日では、医療機器・医薬品・化粧品などの「ヘルスケア」、印刷用機材の「グラフィックシステム」、液晶パネル用光学フィルムやタッチパネル用部材などの「高機能材料」、テレビレンズや衛星光学系部品などの「光学デバイス」、デジタルカメラやフォトブックなどの「デジタルイメージング」、富士ゼロックスの複合機やソリューションサービスなどの「ドキュメント」の6つの事業領域を成長分野と定め、経営資源を投入している。
 
 
 今回は、同社が目指すべき将来の姿を示すため、新しいコーポレートスローガンを制定。今後は、同スローガンの下、顧客をはじめ全てのステークホルダーとのコミュニケーションを深め、富士フイルムの企業価値の更なる向上につとめていく、としている。
 新コーポレートスローガンは「Value from Innovation」。「Value from Innovation」は、同社が社会に価値ある革新的な「技術」「製品」「サービス」を生み出し続け、顧客の明日のビジネスや生活の可能性を拡げるチカラになるという顧客への約束であるとともに、同社が社内外の知恵や技術を広く集め、イノベーションを起こしていくという宣言となっている。また、同スローガンに込めたこれらの思いをブランドステートメントを制定した。
 
 富士フイルムグループは、今後、同スローガンをグローバルに展開し、このスローガンの下、独自の技術をもって、真の顧客ニーズを捉えた製品・サービスを次々に創出して新たな価値を提供し続けていく、としている。
 
 一方同社が20日に開設した「Open Innovation Hub」は、これまで富士フイルムグループが開発してきた優れた材料・製品を支える基盤技術やコア技術、開発中の新しい技術・材料・製品などに直接触れていただきながら、ビジネスパートナーにソリューションを提案する施設。同社は、同施設で、ビジネスパートナーが持つ課題やアイデア、潜在的なニーズと自社の技術を結びつけることで、画期的な新しい製品・技術・サービスを生み出し、イノベーションを起こしていく、としている。
 
 「Open Innovation Hub」は、東京ミッドタウンウエスト2階に常設され、500㎡の面積に訳50点の技術展示を展開。次の3つのエリアと2つのゾーンから構成されている。
 
 「イントロダクションエリア」
 ビジネスパートナーとの出会いの場として当社概要とCSR活動を紹介するエリア。同社のこれまでの歩みや事業活動全体について理解を深めることができる。
 「コアテクノロジーエリア」
 コア技術の概要や幅広い分野におけるコア技術の応用展開の歴史を映像で紹介するエリア。同社の技術の幅広さと深さを紹介。
 「タッチゾーン」
 コア技術や、その技術を応用することによって生み出されたさまざまな製品に触れることで、映像だけでは分からない技術的な特長や優位性を体感できるゾーン。ビジネスパートナーが抱える課題と富士フイルムグループの知見をいち速くマッチングし、ソリューションの提案につなげる。
 「アイデーションゾーン」
 タッチゾーンに隣接する一角で、ビジネスパートナーとディスカッションできるゾーン。壁一面をホワイトボードとし、その場で自由に意見を出し合うことで、新たなアイデアのひらめきにつなげる。
 「コンセプトメーキングエリア」
 新たな製品やサービスの創出につなげるための具体的なアクションプランをその場で検討できるエリア。Web会議システムを使って、ビジネスパートナーと研究所のメンバーがコミュニケーションをとることが可能。
 
 同社では、これからもあらゆる資産を最大限活用して、真の顧客ニーズを捉えた製品・サービスを次々と創出することで、新たな価値を社会に提供し続けていく、としている。なお、同施設は、 ビジネスパートナーに向けた施設のため、一般の見学はお受けていない。
 
 
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