鉄道事業者、神奈川県警察、関東運輸局による「駅構内における暴力行為および痴漢防止キャンペーン」が2月16日、横浜駅構内で行われ、神奈川県シール印刷協同組合(早川正彦理事長)は東海大学と共同開発した、「痴漢撃退シール」を啓発品として提供した。
同キャンペーンは、駅係員への暴力行為や乗客同士のトラブル防止、痴漢被害を未然に防ぐことを目的に、横浜駅構内の警らを実施するもの。神奈川県警防犯応援アイドルの「ポニカロード」が一日鉄道警察隊長に任命されたほか、県警のキャラクター「ピーガルくん」が登場するなど、関心を集めた。
式典中、痴漢撃退シールの使い方を山下庫太副理事長が説明。早川理事長とポニカロードの入船あんさんによる実演の後、キャンペーン参加者が通行人に同シールを配布した。
入船さんは「被害にあった人が、その場で声を出してアピールするのは勇気がいること。シールであれば、いつでも携帯電話やかばんなどに貼って持ち歩け、安心して使える。今回の活動をきっかけに、日頃から痴漢撃退シールの存在を広めたい」と話す。
受け取った人からは「シールを貼った対象物を、常に周囲に見えるようにしておけば、痴漢を抑止できる。携帯することを習慣づけることが大切」「目印を付けることで、ほかの乗客から協力を得られ、2次被害も防げるはずだ」といった声が聞かれた。
〈写真〉シールを手渡す入船あんさん
(2017年3月1日号掲載)