グラフテック(株)(神奈川県横浜市戸塚区品濃町、佐々木秀吉社長、TEL045-825-6200)はこのほど、フラットベッド型のカッティングプロッタ「FCX2000シリーズ」を発売した。従来展開していた「FC2250シリーズ」の後継機という位置づけで、より高精細なカット、生産性向上を実現するものとして期待されている。シール・ラベル印刷のほか、幅広い製造業への展開を見込む。
FCX2000シリーズはユーザーからの要望に応え、細かな文字・図形をゆがみやつぶれがなく加工できるよう本体設計を見直し、やヘッドなどを一新、動作の精密性を向上させた。罫引機能も強化され、ツールの先端がボール状となり引っかかりのないスムーズな動作を実現、実装を望む声が多かった曲線引きにも対応できるようになった。
ハード面だけではなく、ソフト面の改良も進めた。トンボの読み取りに関する新機能として、連続で加工を行う際、2枚目以降は1点のみを読み込み時間を短縮する「1点トンボ補正」、トンボ枠外のカットを可能にする「拡張カット範囲」など、FC2250シリーズの機能に加え、7種の機能を追加した。
また、オペレーターの負担を軽減する機能も搭載。バーコード管理機能を採用しており、カット時に対象のバーコードを読み取り照合、データと実物を取り違えるなどのミスを防ぐ。さらに、USBメモリに抜き加工の範囲やカット圧などのデータを入れ、オフライン出力、PCレスで作業できる点も特徴。
〈写真〉フラットベッド型のカッティングプロッタ「FCX2000シリーズ」。ハードを一新して加工精度を向上、ソフトも大幅に強化され、作業効率を改善する
(2016年12月15日号掲載)