(株)太陽機械製作所(東京都大田区羽田空港、岡倉登社長、TEL03-6825-6127)はこのほど、レーザーダイやコールド箔、ロータリーダイなどのユニットを搭載したスタンドアローンタイプの後加工機「TRDオフライン加工機」を開発。国内1号機がラベル印刷会社へ納品された。同社では、デジタル印刷などで後加工に効果を発揮するエントリーモデルとして、PRを展開する方針。
ラベル市場では近年、極小ロットへの対応から、デジタル印刷機の普及が進む傾向にある。それに付随して、抜き加工や箔押し、ニスコーティングなどの加工に対応するシステムのニーズも高まりを見せており、高機能タイプの機種が国内外メーカーから市場投入されている。
このような背景から、同社では「ラベル印刷会社が導入しやすい高機能タイプの後加工システム」をコンセプトに掲げ、開発に着手。TRDオフライン加工機を発表するに至った。
新機種には▽レーザーダイ▽フレキソ印刷▽ラミネート▽ロータリーダイ▽スリッター、などの加工ユニットが搭載可能。最大紙幅は340ミリ、最大加工幅は330ミリとなっている。
レーザーダイユニットには、CO2レーザーのエンジンを2基搭載し、最大で毎分100メートルの抜き加工に対応する。またロータリーダイユニットは、輪転と間欠のモード切り替えが可能なバリアブル仕様。フレキシブルダイでのさまざまな抜き加工を実現する。
フレキソ印刷ユニットは2組を搭載。全面・部分でのニスコーティングのほかに、冷却ロール付きUV硬化システムと箔の給紙・巻き取り機構を装着することで、コールド箔加工が可能となっている。
またラミネートユニットは、ヒートロールとの組み合わせによる加熱タイプと、一般のタックラミの双方に対応する。
(2016年12月15日号掲載)