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福島印刷工業、東北創生に貢献 擬人化で多展開 販促ツールとしてPR

福島印刷工業(株)(東京都板橋区前野町、福島宏昌社長、TEL03-5914-1426)は9月1日から、地域の名物や名所を擬人化して活性化を図る「宮城もえしょくプロジェクト仙台・東北創生支部」を同社の東北事業部で立ち上げた。

同プロジェクトは、企業や団体からの要望をもとに〝アイテムを擬人化〟するもので、専用サイトを通じて登録している5000人以上の〝絵師〟と呼ばれるイラストレーターからコンセプトに沿った作品を募集、オリジナルの自社販促キャラクターを一から作り上げる。扱う製品、サービスの特徴を分かりやすく表現できるため、BtoCだけではなく、BtoBビジネスでも引き合いがあるという。

福島印刷工業の企画デザイン室、久保田泰一郎室長は「もえしょくは、〝擬人化〟を切り口に、製品を従来とは異なる地域や売り場・ターゲット層に訴求できる取り組み。公募で決定したキャラクターはクライアント企業が自由に使えるため、小回りのきくオンデマンド印刷と相性がよく、ラベル・パッケージを筆頭にさまざまな販促ツールとして活用できる」と特徴を話す。

キャラクターの募集をかけると地元のイラストレーターから作品が集まりやすく、郷土愛を通じたプロモーションが展開できる。静岡の水族館が「ウミウシ」をモチーフに擬人化した事例では、グッズ展開をはじめ、イベントを開催し多くの来場者を集めたこともあり、企業と消費者がともにコンテンツを作り上げていく魅力があるという。一過性のブームにとどまらない、継続性のある販促活動の助けとなっている。

企画デザイン室の今川利奈グラフィックデザイナーは「ただ単に擬人化するといっても、コンセプトの決め方やSNSを通じたキャンペーン展開などにはノウハウが求められる。当社が窓口となって、復興が続く東北地域の〝創生〟に貢献できれば」と展望を語る。

〈写真〉プロジェクトの公式キャラクター「ふじタン」

 

(2016年10月15日号掲載)

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