リンテックはこのほど、高性能ラベラー「L-VIS」ブランドの新機種として、送り状と納品書を貼り合わせた独自構造のラベルを高速印字・自動貼付する「L-VIS iV」を開発。9月13日から、本格販売を開始した。
同社はこれまで、ラベルの特性や貼り付け対象、使用環境などさまざまなニーズに対応するラベラーをL-VISブランドとして展開。確実な印字と効率的な貼付作業を実現する製品をラインアップしている。
物流業界では近年、納品書を梱包箱の中に封入し、一方で送り状は箱の天面に手作業で貼り付ける場合が大半を占めており、ラベリングの効率化に対する要望が多くあった。
このようなニーズに対応する目的で開発されたiVは、搭載した2台のプリンタで送り状と納品書をそれぞれ印字。さらに納品書に送り状を貼り合わせて一体化したラベルを梱包箱に自動貼付する機能を有する。また、それぞれ印字された表示内容をバーコードリーダーで照合する機能を標準搭載。送り状と納品書の不一致を防止し、正確な発送を実現する。貼付速度は、最大で毎分20枚(箱の高さが550ミリの場合)、印字方式は熱転写およびダイレクトサーマル方式。
納品書と送り状を一体化したラベルには、特殊な粘着剤を使用。出荷段階ではラベルが梱包箱から脱落せずに貼り付き、納品後は、きれいに剥がせるという特徴を有する。送り状と納品書を貼り合わせる粘着剤は再剥離性に優れ、送り状から納品書を容易に剥がすことが可能となっている。
印字するプリンタは、いずれもゼブラテクノロジーズ製の最上位機種「Xi」シリーズを採用。リンテックの担当者は「迅速な印字に対応するため、世界各国で豊富な販売実績があり、優れた印字を実現するXiシリーズを選択した。L-VIS iVでは、同プリンタを活用することで、納品書以外にも明細書やクーポン、広告などの印字にも対応する」と説明する。
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(2016年10月1日号掲載)