NECはこのほど、ラベルプリンタ「Multi Coder(マルチコーダー)」シリーズにおいて、同社初となる4インチ幅の「503L」=写真=を発売。ラインアップを拡充した。医療現場や製造・物流分野などに向けてPRを展開する。
医療現場では近年、検体ラベルや「お薬手帳」用処方せんラベルなどに加え、患者用リストバンドの印字に対応するニーズが拡大。また、バーコードや2次元コードのほか、内容表示の詳細を記述するサイズの大きなラベル出力に対応するコンパクトなプリンタの需要が高まっていた。
同社は、これらのニーズに対応する目的で、503Lを開発。(W)188×(D)245ミリといったコンパクト設計を実現しつつ、4インチ幅のラベルを発行できる。またワークスタイルを考慮し、標準のUSB端末に加え、無線LANもオプション追加。遮へい物が多い環境に適する2.45GHz帯と、電波障害に強い5GHz帯を設定し、タブレットPCとの組み合わせによって、幅広い用途で活用できる。
印字方式は「熱転写・感熱」と「感熱」の2種類をラインアップ。また、ラベルカットをこなす「カッター対応モデル」も加えられた。厚さ3ミリまでの印字にも対応し、ラベル以外にも医療分野で活用されているウレタン樹脂製リストバンドにも出力できる仕様となっている。
なお同社では、展示会を通じて、医療分野などへ新製品のソリューション提案を行う方針としている。
製品の問い合わせは、121コンタクトセンター(TEL0120-977-121)まで。
(2016年9月15日号掲載)