静岡県では2014年から、県内の食品製造施設や販売施設に対して「食品表示責任者」を養成することにより、食品表示の自主管理を促す支援活動を推進。同責任者が確認した県内産食品、または施設に「食の都ブランド適正表示マーク」を表示し、該当の食品が適正表示であることを消費者に訴求する事業を展開している。
16年8月1日現在、同マーク表示店舗は222件に達しており、今後もさらに増加する見通し。
同事業は、主原料が県内産、かつ県内で製造・加工した食品が対象。食品製造や販売に携わる事業者は、県指定の講習会を受講した食品表示責任者のもと、自主管理を行う。今年5月に開催された講習会には、県内から130人が参加。県健康福祉部生活衛生局衛生課の担当者は「事業者における食品表示に対する意識の高さをあらためて感じた」とコメントする。
同マークは、食品表示責任者が確認した県産食品において、ラベル貼付や直接印刷などにより表示が可能。また、責任者の所在する製造・加工施設や販売施設への掲示、あるいは通販等のWebで該当食品を販売している場合も、ホームページ内に掲出できる。
対象食品にラベルで同マークを貼付している食品製造会社は「消費者の信頼を獲得するなど、効果はある」と話している。
〈写真〉「食の都ブランド適正表示マーク」ラベルが貼られた対象商品。適正な県産食品であることを訴求
(2016年8月15日号掲載)