オペレーターのための組織、カナガワ・オペレーター・コミュニケーションこと神奈川県シール印刷協同組合(早川正彦理事長)の「KOP.com」が好評だ。
主宰するのは、同協組で技術委員を務める山下庫太副理事長。業務終了後でも間に合うよう午後7時スタートとした月に1度の会合には現在、県内以外に東京や埼玉、群馬、長野からも足を運ぶ。6月の会合は24日、京都協組の西野恒雄技術委員をオブザーバーに横浜市南区のフォーラム南太田で行われ、過去最高の24人が参加した。
今回の議題は、第26回シールラベルコンテストの「規定課題について」。参加者に西野氏が当日「朝4時から刷った」という平圧部門の印刷サンプル4点が配られた。いずれも本仕上げ前のもので、亜鉛版仕様に樹脂版仕様とさまざま。条件を変えていろいろ試みたところ面白い結果が出たと述べた同氏は、オペレーターに「ここ(サンプル)から何が分かるか」と投げかけ分析を促した。
このうちホイル紙に白1色印刷しただけのサンプルに言及。「ローラーが回り紙にインキを置いたら、さっとチェスを抜く。版に白インキがまったく残らない盛り量で刷ったものがこれ」と解説を付した。実際は印圧とインキ量がまだ足りないとしながら、その後えんじとスミを乗せた完成サンプルを手に取り「それでもこれだけ白が再現されている」と一言。挑戦前のオペレーターに、自ら事例を示して示唆を与えた。
(2016年7月1日号掲載)