フジシールインターナショナルは11月7日、「平成26年3月期 第2四半期決算短信」を発表した。それによると、同第2四半期連結累計期間における業績は、売上高614億84百万円(前年同期比25.6%増)、営業利益58億23百万円(同20.7%増)、経常利益61億77百万円(同22.5%増)、PAGOを中心とした組織再編費用を特別損失として計上した結果、四半期純利益は32億87百万円(同3.7%増)となった。
セグメントの業績は以下のとおり。
(日本)
シュリンクラベルは飲料向けが短小化や薄肉化により減少したが、乳業・トイレタリー・医薬向けが好調で、売上高は219億53百万円(同1.8%増)、タックラベルは日用品向けが好調だったがキャンペーンラベル、電池向けラベルなどが減少し売上高50億39百万円(同3.6%減)、ソフトパウチは日用品向けが拡大し売上高29億49百万円(同19.8%増)、機械は売上高24億30百万円(同1.9%減)、その他は売上高44億61百万円(同7.7%増)となった。
その結果、日本全体の売上高は368億34百万円(前年同期比2.7%増)、また損益面では売上高の増加、購買施策、生産性の向上などが貢献し営業利益は44億96百万円(同23.7%増)となった。
(北中米)
シュリンクラベルは乳製品、トイレタリー、ベビーフード向けラベルが寄与し売上高86億44百万円(前年同期比33.5%増、現地通貨ベース11.3%増)、その他ラベルはインモールドラベルの減少により売上高8億73百万円(同12.9%増、現地通貨ベース5.9%減)、機械は大型案件の受注が少なかったことなどにより売上高7億10百万円(同10.4%減、現地通貨ベース25.3%減)となった。 その結果、北中米全体の売上高は102億28百万円(同27.2%増、現地通貨ベース6.0%増)、また損益面ではシュリンクラベルの売上増加が貢献し営業利益10億40百万円(同31.2%増、現地通貨ベース9.3%増)となった。
(欧州)
シュリンクラベルは日用品向けが拡大したものの、一部の案件の遅れなどが引き続き影響し、売上高55億45百万円(同20.2%増、現地通貨ベース0.9%減)、機械は北中米向けが減少したことなどにより売上高11億86百万円(同13.2%増、現地通貨ベース6.8%減)となった。
その結果、欧州全体の売上高は68億11百万円(同19.2%増、現地通貨ベース1.7%減)となった。損益面では売上減少と先行投資の影響などにより営業利益3億18百万円(同37.3%減、現地通貨ベース48.3%減)となった。
(PAGO)
売上高は79億96百万円、損益面では組織再編を進めたことや、のれん償却費が減少したこと(買収による受け入れ資産の時価を確定したことによる)などにより営業利益53百万円となった。
*平成24年7月に海外での事業展開のスピードアップ及びタックラベルの事業拡大の目的で「Pago Holding AG」をグループ化。これにより、前第3四半期連結会計期間より同社グループの損益について連結の範囲に含めており、「PAGO」を報告セグメントとして追加している。同社グループでは、スイス、ドイツ、イタリアにおいて事業展開を行っており、同社グループの欧州における事業地域を「PAGO」としている。なお、「欧州」セグメントとしている国又は地域に変更はない。
(アセアン)
インドネシア、ベトナムでの販売が増加しシュリンクラベル他の売上高は8億92百万円(同65.0%増)、機械は売上高72百万円(同58.1%減)となった。 その結果、アセアン全体の売上高は9億65百万円(同35.0%増)、損益面では市場拡大のための人員配置を行い89百万円の営業損失となった。
なお、同社では、平成26年3月期の連結業績予想を全日19.3%増の1,180億円としている。