長野県松本市のリンゴ農園経営者有志で構成する「松本りんご協会」(上條英一郎代表)はこのほど、QRコード入りの粘着ラベルを貼付し、スマートフォンアプリ経由で歯の健康リスク診断が受けられるリンゴ「Dentapple(デンタプル)」を通販サイトと都内の青果店で発売。当初準備分をほぼ完売した。
同商品は、リンゴの丸かじりが健康な歯の象徴となっていることに着目して歯科医と共同開発された。松本産の「ふじ」に貼られたラベルは、リンゴをブランディングする本来的な機能に加えて、専用の無償アプリに誘導するQRコードを記載。アップルのiOS搭載端末でコードを読み取ると購入者を認証し、ダウンロードサイトを表示する。
購入者はアプリをインストール後、リンゴをかじった際の感触を尋ねる設問に回答。これをもとに虫歯や歯周病、顎関節症のリスク判定が行われ、後日歯科衛生士によるコメントが送信されてくる仕組みになっている。受診を検討するユーザーも想定し、アプリには購入者の現在地に近い歯科医院を検索する機能も盛り込んだ。リンゴの価格は200円(税込み)。
(2015年12月15日号掲載)