極東産機(株)(兵庫県たつの市龍野町日飼、頃安雅樹社長)はこのほど、ラベルの粘着塗工にも適した小型のロールコーターを開発。11月20日まで東京で開催された「インテリアトレンドショー 第34回JAPANTEX2015」で実機を展示した。
同機は、メカトロニクスやFA(生産設備の自動化)の総合メーカーである同社が粘着資材メーカーからの依頼に対応する試験用途として開発を開始。ロール基材の巻き出しからエマルジョン系粘着剤の塗工および乾燥、剥離紙との貼り合わせ、巻き取りまでの機能をコンパクトな機体に収めている。塗工に用いるロールは、搬送方向と同じ向きに回転させる方法に加え、逆方向に回転させるリバースコートにも対応。ムラを抑制し、均一な塗工面を形成できる。
展示された実機は最大用紙幅380ミリで、紙やフィルム、布地、金属箔などへ10〜200マイクロメートルの膜厚で塗工することが可能。乾燥炉の温度は常温から100℃までの間で任意の温度に設定できる。搬送速度は最大毎分20メートルだが、乾燥に要する時間を考慮した速度の目安は同2メートル程度としている。会場では、同機で粘着塗工を行った、繰り返し貼り剥がしできるステッカーのサンプルが配布された。
詳細は同社(TEL0791-62-1771)まで。
(2015年12月15日号掲載)