中小企業の技術をデザイナーが商品化する協働推進プロジェクト「東京ビジネスデザインアワード」(東京都主催)の「2015年度テーマ」が、このほど発表された。このうち村田金箔グループ(東京都文京区大塚、村田淳社長、TEL03-3947-6111)の技術が、2年連続でテーマ選出された。
同アワードは、中小企業とデザイナーを結ぶことを目的とした事業提案型コンペティションで、2012年から実施している。中小企業の技術や素材、製品を「テーマ」として公募し、審査員が十数点を選出。それにデザイナーがテーマの新規用途や事業案を「提案」するもので、ビジネスマッチングの機会を創出して商品化を目指す。
今回選出された村田金箔のテーマは「箔押し技術を使った〝ソフトメタルステッカー〟」。長年培った箔押し版の知見を基に、打ち出し加工を施したような金属表面への文字や図柄の再現に成功した。錫を用いることで曲げたり折ったりすることができるという。
今月中旬から、これら選出テーマに対してデザイナーらによる「提案」の応募を開始。選考を経て12月中旬までにテーマと提案のマッチングを決定する。来年1月下旬に公開方式で最終審査会を行い、最優秀賞以下を決定する運びだ。 (2015年8月15日号掲載)