㈱インテックス(東京都北区浮間、中村晴悦社長)はこのほど、スリッターに取り付けるCCDカメラ型異種混入防止装置「TMー120」の販売を開始した。 同装置は本来、㈱北電子(東京都豊島区西池袋、小林友也社長)が乱丁防止装置として開発し運用しているもので、インテックスがシール・ラベル印刷向けに最適なスペックへ独自改良。ロールラベルのつなぎ間違えやNG検出したラベルの貼り違えといった「異種混入防止」の目的だけに機能を特化するコンセプトで、検査機よりも簡易で安価な装置を開発した。 TMー120はカラー検査とモノクロ検査が選択でき、最新の画像処理アルゴリズムを搭載することで異種発見精度を向上させている。はじめにマスターデータを登録後、次にCCDカメラに映った対象物から検査したい位置をタッチパネルで選択。範囲を指定したら記憶ボタンで登録を「決定」、その後自動で検査を実施する。検査中に異種混入を検知すると、ランプが点滅し警告音と表示で喚起しながらスリッターを停止させる仕組みだ。 27万画素のカラーCCDカメラを採用し、白色LED照明を内蔵。「Lモード」選択時は24×29ミリの表示範囲中、検査可能範囲は8×8ミリ。「Sモード」では24×27ミリの表示範囲中、検査可能範囲は6×6ミリとなっている。タッチパネル機能を持つ5・7インチのカラー液晶周辺に、直感的に扱える操作ボタンを配置した。 価格は98万円(税、設置費用別)。検査の履歴を自動プリントアウトするオプションも。詳細は同社(☎03・3965・5085)。 (2015年7月15日号掲載)