アースエンジニアリング㈱(北九州市八幡西区金剛、重松伊三美社長、☎093・617・3181)はこのほど、ラベルのピッチをずらしつつ積層してロール化したライナーレスラベルのスムーズな自動貼付を実現する「KSラベラー240R」を開発した。 ライナーレスラベルは「テープタイプ」と「積層タイプ」に大別される。前者はラベリング時に切り離す構造で、高速貼付に適するが、ラベル形状は四角形に限定される。後者は㈱佐々木印刷が特許を所有する「連ラベル」が代表的なタイプで、丸形など変形ラベルのライナーレス化が可能。しかし、積層しているラベルを1枚ずつ剥離するため、貼付スピードが遅いという課題があった。 新型ラベラーは、独自機構により毎分240枚という高速貼付を実現。日髙直樹取締役製造部長は「従来の専用ラベラーと比較して約3倍のスピードアップが図られた。貼付精度も高い水準で維持している」と説明する。ラベルのロール径は300ミリで、約1万枚。調整等のコントロールは液晶タッチパネルを採用している。
(2015年6月15日号掲載)