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王子タック、苦味含有フィルム系粘着紙開発 乳幼児の誤飲リスク低減

王子タック㈱(東京都中央区銀座、濱田弘介社長、☎03・3248・3450)はこのほど、乳幼児の誤飲防止に効果を発揮する「苦味含有糊タック」を開発した。

近年、「チャイルドレジスタンス機能」のニーズで、乳幼児の誤飲・誤用防止に対する要望が高まっている。特に、医薬品やライターなどの分野で同機能への取り組みが広がりをみせており、関連メーカーは対応策を講じる傾向にある。

このような背景から、同社ではこれまで培った粘着剤開発の技術・ノウハウに基づき、乳幼児がラベルを口に含んだ際、苦味を感じる成分を粘着剤に配合することにより、誤飲のリスクを低減する新製品を開発するに至った。

新製品の構造としては、表面基材にフィルム系を、剥離紙にグラシン系基材をそれぞれ採用。粘着剤はエマルジョン型と溶剤型の双方に対応するほか、再剥離の機能を付加しているため、容器への貼付後も、のり残りがなく容易に剥がすことができる。

同社では、医薬品や食品などの容器用ブランドラベルをはじめ、飲料等のキャンペーンラベル、POPラベルなどのほか、玩具やファンシーグッズ用ラベルの用途を見込んでいる。

 

(2015年5月15日号掲載)

 
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