㈲ラベルアンドメイク(埼玉県越谷市川柳町、林泉社長、☎048・990・4001)はこのほど、樹脂盛り(ポッティング)の上にUVニスでごく微細な凹凸を均等に形成することで、印刷を立体的に表現する製造技術を確立した。
ポッティングを得意とする同社は、シール・ラベルからウィンドーディスプレーまで、大小多様な加工に対応。今回、従来のポッティングをベースに、既製品を用いず新たな視覚効果を加える印刷加工技術を探る中で再現に成功した。
印刷は自社のインクジェットプリンタ(IJP)を使用。その際、立体効果を演出したい文字や絵柄を意図的に網点を粗く設定し、通常時より1ドットを大きく印字する。ポッティングが乾燥した後、UVニスを使用してIJPでエポキシ樹脂の上に極小の〝凸〟を形成。これがマイクロレンズの役割を果たし、粗いドットの印刷とモアレを引き起こすことで、絵柄に奥行き感や立体感を再現する構造だ。すでにピンバッチや車載ステッカーに採用されている。
(2015年4月15日号掲載)