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ハイ・アングル(2022年1月15日号掲載)

▼新春恒例の箱根駅伝で青山学院大学が6回目の総合優勝を飾った。原晋監督が掲げた「パワフル大作戦」のもと、選手らは会心の走りで襷をつなぎ、大会新記録を達成。同校の強さには目を見張るが、それは原監督が推進してきた「青山メソッド」による

 
▼難解な理論とイメージしがちだが、原監督の著書によると簡単そうであり、基本は早寝早起き・三度の食事といった規則正しい生活の継続と説く。それを踏まえたうえで選手自身が〝半歩先〟の目標を設定し、実現するための具体的方法を考える。時に仲間と意見交換しつつ実行。目標達成後は、次の目標を設定…その繰り返し。原監督が指示を出すことはない
 
▼ラベル業界では人手不足や技術承継を背景とする社員育成が喫緊の課題。しかし材料価格が上昇、ラベルの製品単価は据え置き、さらには新型コロナに伴う受注減など、難局に直面する企業も多い。育成に必要なコストや時間をかけづらい経営環境にあるのも事実。そのような中で、成長のために挑戦して失敗した社員を厳しい口調で指示・指導したくなる場面もあるのでは
 
▼原監督は「選手の挑戦を後押しし、失敗は叱責しない。失敗して怒られると挑戦しなくなる」と語る。挑戦せず指示を待つだけになると、チーム全体の成長が止まる…。むしろ挑戦を褒め、失敗の原因を自分で分析するよう示唆。これにより、同校は駅伝強豪校へと成長した
 
▼管理職ならばこのメソッドがいかに難しいか理解できるのでは。なぜなら人は自分の思った通りに動かない。強制的に動かそうとすると、挫折・退職するケースも。むしろ社員自身が成長のために考え、挑戦できるように体制構築することで企業成長へとつなげる。これこそ「働き方改革」の神髄。青山メソッドの定着に10年を要したように企業改革の浸透には時間を要するが、努力は芽吹くはずだ。
 
(2022年1月15日号掲載)

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