「第10回化粧品産業技術展(CITE JAPAN 2021)」(日本化粧品原料協会連合会主催)は5月19日から3日間、横浜市西区みなとみらいのパシフィコ横浜で開催した。化粧品産業へ向けて用途を示す技術や資機材、サービスなどが披露された同展に、会期中7,842人が来場。ラベル関連では環境配慮型POPのほか、円筒や底面といった容器専用ラベラー、印刷物の製造を支援するソリューションなどが並び、来場者が関心を寄せた。
大光印刷㈱(京都市中京区西ノ京冷泉町、☎075-811-0131)は、2層の可変情報ラベル「キャンペーン複層ラベル」を紹介。2層目の2次元コードをスマートフォンなどで読み取ると、大吉、末吉などおみくじの結果が表示される。同社が印刷加工のほか、システムの構築を手がけており、1度読み取ったのち別の端末からは同一のコードが読み取られない仕組みになっている。
アルマーク㈱(大阪府吹田市江の木町、☎06-6369-2711)は、IJP「LINx8900」をデモンストレーションした。同機は紙箱やプラスチックボトル、金属のふたなどへ日時・ロット番号といった可変情報を印字するもの。アルコール消毒後でも印字が消えないよう、耐アルコール性のインクを用意している。
▲アルマークのIJPソリューション
ツジカワ㈱(大阪市阿倍野区南町、☎06-6621-3981)は、3Dプリンタによるモックアップのほか、金型を使用したテクスチャー表現、シボ加工など、技術力を示した。化粧品用ボトルのモックアップに関しては、デザインの草案からデータ作成、製造に至るまで対応している。最終製品に近い造形品を短期間で制作可能なため、試作のリードタイムが短縮される。
▲ツジカワが披露した加工技術サンプル
(2021年6月15日号掲載)