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ハイ・アングル 2014年3月15日号

変化を若さで受け止める

「年々歳々花相似たり、歳々年々人同じからず」は唐初の詩人、劉廷芝「代悲白頭翁」の一節。「毎年、見る花は同じようだが、見ている人は毎年変わりゆく」と時の過ぎゆく悲哀を、洛陽の街で見かけた白髪の老人に代わって詠んだものだ。毎年、桜の開花が気になりだし、卒業や入学など人の動きがあるこのシーズンにふとこの詩を思い出す▼ラベル業界では新入社員を迎える準備に忙しい会社もあるはずだ。新卒者は、若く体力のある労働者として企業から受け入れられる。それだけでなく、彼らが持つ新たな知識や価値観、そして若々しい雰囲気は、その会社にとって重要な糧となる。既存の社員も彼らに対する教育のため、仕事について基礎をひもとくなど、あらためて自身や仕事、会社を見つめ直す機会になる▼一方で、定期採用を行っていない会社もあるだろう。ラベル印刷業界は約5割が年商1億円未満、4割が従業員10人未満という業容だ(本紙調べ)。むしろ新卒者を採用しない会社が主流と考えられる。毎年ほぼ同じ人が顔をそろえ、日々変わりなく仕事が進む。こうなると年度が替わっても、特に変化を感じず過ごしてしまいがちだ▼印刷業界は変革期と言われて久しい。ラベル業界はその影響を比較的受けてこなかったが、ここ数年はじわりと大きな変革の影が気配を漂わせ始めている。これに対応するには、若々しい発想や精神が必要だ。新卒者を採用することも必要だろうが、不可能であれば既存の社員が若々しい精神を持ち続けなければならない。そのためには日々の仕事をこなすだけでなく、さまざまな形で学び、変化を続けることが大事だ▼冒頭の唐詩は老いゆく人の嘆きの詩だが、花ははかなく散るから美しい、人は変わっていくからこそ面白い。変化を若さで受け止める。ラベル業界ではそれが望まれているはずだ。

 

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