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アイグラフィックス、UV照射で細菌・ウイルス除去 空気循環式清浄機を開発

アイグラフィックス㈱(東京都墨田区錦糸、藤村博一社長、☎03-3625-6441)は、UVシステムを応用した空気循環式紫外線清浄機「e-pure」を開発。従業員の健康管理と労働環境向上に貢献するシステムとして、ラベルを含む印刷業界に機能をPRする。

 
同社はラベル市場に対してUVインキの硬化システムを供給するほか、研究開発向けのオゾン洗浄や改質用途のUVシステムも展開している。
 
照射された紫外線を吸収した細菌やウイルスは、遺伝子(DNA・RNA)が反応して増殖機能を失うといった特性があり、細菌やウイルスの除去効果が期待されている。足元では新型コロナ感染拡大を背景に、健康で衛生的な生活・労働環境の整備に関する意識が向上。これを受けてアイグラフィックスでは昨夏、これまで培ったUV照射技術を水平応用して紫外線清浄機の開発に着手した。
 
新製品は内蔵のファンによって機体下部の吸気口から空気を吸入。内部で260nm前後といった短波長の紫外線を照射し、上部の噴気口からUV洗浄後の空気を放出する構造となっている。薬品などは一切使用せず、フィルターも不要で、専用のUVランプ交換のみという高いメンテナンス性を確保する。
 
機体サイズは280(L)×280(D)×831(H)mmで、コンパクト化を実現。消費電力は約30ワット、ランプ寿命は8,000時間程度となっている。
 
 
〈写真〉省スペース性に優れる「e-pure」
 
 
(2021年2月15日号掲載)

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